第2営業部 第3課

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Q1. 現在の仕事内容について教えてください。

私は都心部を中心とした高級不動産の中古住宅再生業務に従事しています。入社直後は首都圏全域を担当していましたが、2024年4月に弊社で「都心の高級不動産に特化した部署」が新設され、現在はその立ち上げメンバーとして参画しています。新しいフィールドで、高級不動産の可能性を広げていくことが私のミッションです。

高価格帯の物件は、価格だけでなく営業先やエリア、エンドユーザーの層も大きく異なります。従来のマーケットとの違いに戸惑うこともあり、最初は感覚を掴むのに苦労しましたが、都心の不動産市場について自発的に学び、理解を深めていきました。

また、都心部の仲介会社は情報量が豊富で非常に詳しいため、積極的にコミュニケーションを取りながら、信頼関係を築くことを大切にしています。狭いマーケットだからこそ、日々のやり取りの積み重ねが仕事の質にも直結します。

高価格帯の物件では、1件ごとに行う業務の幅が非常に広く、細部までこだわる必要があります。だからこそ、難しさと同時に大きなやりがいを感じられる仕事です。

 

 

Q2. この仕事の中で、特に楽しさややりがいを感じる瞬間はどんなときですか?

私たちのエンドユーザーの多くは、経営者や士業(医師・弁護士など)、芸能関係者など、各分野の第一線で活躍されている方々です。そうした方々に対して、不動産の専門家として情報を提供し、信頼や感謝の言葉を頂けたときに、大きなやりがいと楽しさを感じています。

実際に、購入後の引っ越しを控えたタイミングで「ダイニングにシャンデリアをつけたいんだけど、何がいい?」といった相談を受けることもあり、頼られることで自分の仕事ぶりが認められていると感じる瞬間は、非常に嬉しいです。

また、高価格帯の物件ならではのスケール感も魅力です。自分ではなかなか体験できないような規模感の物件に対して、内装の仕上げや販売戦略を大胆に設計できる点はこの領域ならではの面白さです。

 

 

Q3. 一方で、難しさや大変だと感じることはありますか?

大きく二点あります。

一つ目は、都心部のマーケット分析です。日本の高級不動産は世界中の資産家や投資家から注目されており、相場が日々変動します。数ヶ月前の査定が通用しないことも多く、常に最新の情報を取り入れる柔軟さが求められます。仲介会社から最新の情報を収集したり、現場に足を運んで自分の目で確認したりと、地道な努力が欠かせません。

二つ目は、物件を見極める目利きです。特に高価格帯の物件では、立地や建物の品質に加え、眺望やマンションの管理体制など、多角的な視点で判断する必要があります。定性的な要素が重視される場面も多く、判断が難しいこともあります。

例えば東京タワーが「のぞき込めば見える」のと「窓から綺麗に見える」のでは、評価がまったく異なります。私は窓の縁を額縁、眺望をアートとして捉え、座った状態でどう見えるか、夜にはどんな景色が広がるかなど、生活者目線で細かくチェックしています。

こうした判断には、自分が家を買うつもりで取り組むくらいの責任感が求められます。難しさはありますが、情報を集めて仮説を立て、それを現場で検証していくプロセスそのものが面白く、やりがいに繋がっています。

 

 

Q4. 最近担当したプロジェクトで、印象に残っているものがあれば教えてください。

六本木にあるタワーマンションの販売活動が印象に残っています。

当初は購入検討者の内見時間が短く、物件の魅力を十分に感じてもらえないことが課題でした。そこで、家具を設置し、実際の暮らしをイメージできる空間を演出し、さらに窓には自治体やデベロッパーが公表している再開発イメージ図を掲示することで、将来の街の姿を視覚的に伝える工夫も取り入れました。

都心部の高価格帯物件では、販促にも一定の投資が必要になります。中途半端な仕上げでは魅力が伝わらず、どこに力を入れるか、どこを削るかといった見極めが非常に重要です。

そうした都心ならではの判断や工夫を重ねることで、物件そのものの魅力だけでなく、そこで過ごすライフスタイルや街の将来像まで感じてもらえるような仕掛けができた点が、特に印象に残っています。

 

 

Q5. 最後に、どんな人と一緒に働きたいですか?

探究心のある方です。

例えば、仕入れを検討する物件の周囲に更地や老朽化した区画があれば、再開発の予定や仕入物件への影響を調べます。また、同じマンション内でリフォーム工事中の物件があれば、その物件を知る方へ販売時期や販売想定価格を聞き込みするように心掛けています。華やかなマーケットではありますが、こうした地道なリサーチを楽しみながらできる人は、この仕事に向いていると思います。自分がその生活をしているわけではないからこそ、疑似体験を通じてエンドユーザーが何を求めているのかを考え、視野を広く持って動ける人と一緒に働きたいです。